令和6年度 春季山口県高校野球大会 4月28日 県決勝大会 準決勝 岩国絆スタジアムで行われた試合詳報と考察です。
前日の4月27日で山口県はベスト4の4校が決まりました。
ベスト4:高川学園・西京・南陽工業・宇部鴻城
さぁ、本日で決勝に進む2校が決まり、山口県大会頂点・中国大会出場権をかけた闘いも残りわずかとなりました。
※これを書いているのは、5月中頃の為、当時の観戦状況の気持ちを思い起こし書きました。
第1試合 西京 VS 高川学園
スターティングオーダー
<西京交代履歴>
<高川学園交代履歴>
試合スコア
<西京>(背番号)
被安打:13 失策:2 与四死球:11 奪三振:4
本塁打:0 3塁打:藤永(9) 2塁打:和田(13)
<高川学園>(背番号)
被安打:5 失策:3 与四死球:4 奪三振:9
本塁打:0 3塁打:0 2塁打:荒木(2)、折橋(7)
試合序盤(1~3回)
1回表 西京の攻撃 先頭がレフト前ヒットで出塁するも、続く打者が空振りの三振、見逃しの三振、その間に盗塁を挟み2死2塁。続く打者がレフトフライに倒れて無得点。
1回裏 高川学園の攻撃 先頭が四球で出塁するが、続く打者が併殺打となり、2死ランナーなし。
3番 曽我くん(6)がヒットで出塁するも、続く打者が空振りの三振で無得点。
2回表 西京は1死から連打で1・2塁。ここから1塁ランナーが挟まれる間に2塁ランナーが3塁に1塁ランナーはそのまま戻り、1死1・3塁。再度1塁ランナーがディレイドスチールの間に3塁ランナーがホームに、1塁ランナーを挟み込み、ランダウンプレイ中にホームへの送球が悪送球となったことにより、3塁ランナーはホームを踏み、1点を先制。その後は後続続かず。。。
2回裏 高川学園は、先頭を四球で出塁、犠打で1死2塁、続く7番 荒木くん(2)がセンターへのツーベースヒットで1点を奪い、1-1の同点とする。その後は、後続が続かず。
3回表 西京の攻撃 2死から4番 島田くん(2)がヒットで出塁し、5番 和田くん(13)がライトへのツーベースヒットで2死2・3塁。続く6番 藤永くん(9)、7番 原田(朋:8)が連打で、それぞれランナーを返し、2点追加。再びリードを広げる。
2死1・2塁。ここで、高川学園は投手を松本くん(11)から舩曵くん(18:左投)にスイッチし、後続を断つ。3-1 西京が再びリード
3回裏 高川学園は、1死から連続四球で1死1・2塁のチャンスだが、続く打者がショートゴロの併殺プレーとなり、無得点。
3回終わって3-1の西京リードで試合中盤へ
試合中盤(4~6回)
4回表 西京の攻撃 先頭打者から連続空振りの三振で2死、1番 倉本くん(6)がセンター前ヒットで出塁、続く打者が四球で出塁し2死1・2塁だったが、後続が見逃しの三振で、この回は無得点。
この回、西京のアウトカウントはすべて三振だった。
4回裏 高川学園の攻撃 1死からエラーとヒットで1死1・2塁としたが、牽制死と見逃し三振でこの回無得点。
5回表 西京の攻撃 2死からヒットと四球で2死1・2塁としたが、後続が続かず無得点
5回裏 高川学園の攻撃 先頭を四球で出塁し、犠打で1死2塁としたが、後続が続けず無得点。
6回表 西京の攻撃 見逃しの三振、レフトフライで2死、エラーで出塁も、レフトフライで無得点
6回裏 高川の攻撃 先頭打者がヒットで出塁し、四球で無死1・2塁。続く打者がサードゴロで2塁ランナーが3塁でアウトとなり、ランナーが入れ替わり、1死1・2塁。続く打者を四球で、1死満塁、ここで打者は8番 投手の舩曳くん(18)。高川学園は代打 山口くん(17:右打)を送る。山口くんが四球を選び、押し出しになり1点を奪い、3-2の1点差に詰め寄る。
西京は、投手を原田くん(梨:1)から大西くん(10)にスイッチ。高川学園は9番 大崎くん(3)がスクイズで1点を追加し、3-3の同点とした。この後、2死2・3塁と好機が続いたが後続続かず。
6回終わって、再び高川学園は追いつき3-3の同点。
試合終盤(7~9回)
7回表 西京の攻撃 高川学園は先ほどの回で投手のところに代打を送った為、投手に吉井くん(10:右投)を送る。西京は先頭が死球で出塁し、犠打失敗で1死1塁。6番 藤永くん(9)がライトの頭を越えるスリーベースヒットで再々のリードとなる1点を追加。4-3とし、1死3塁で好機が続き、7番 原田くん(朋:8)がスクイズで更に1点を追加し5-3の2点差とする。打者は生きて1死1塁だったが、続く打者が併殺打でチェンジ。
7回裏 高川学園の攻撃 3者凡退
8回表 西京の攻撃 3者凡退
8回裏 高川学園の攻撃 2者連続三振から四球で出塁し2死1塁。8番 投手 吉井くん(10)に代打 折橋くん(7:左打)を送る。代打 折橋くん(7)がレフトへのツーベースヒットで2死2・3塁。続く9番 大崎くん(9)のところに代打 遠矢(12:右打)を送り、勝負をかける。代打 遠矢くん(12)が四球を選び、2死満塁。代打 遠矢くん(12)に代走 高橋くん(5)を送る。しかし続く打者が内野ゴロで倒れ、無得点。
9回表 西京の攻撃 高川学園は、先ほどの攻撃で投手 吉井くん(10)に代打で 折橋くん(7)を送ったため、マウンドに葛西くん(1:右投)が登板。 1死でヒットで出塁し、パスボールで1死2塁。しかし、後続が連続三振で倒れ無得点。
9回裏 高川学園の攻撃 先頭打者がエラーで出塁し盗塁で無死2塁。続く打者がショートゴロで2塁ランナー進めず、1死2塁。4番 葛西くん(1)が四球で1死1・2塁。続く打者がFCで1死満塁。
同点、逆転サヨナラのチャンス、6番 前田くん(15)がセンターへの犠牲フライで1点追加し、5-4の1点差、2死1・2塁。続く打者がセンターフライで倒れゲームセット。
5-4で西京が決勝戦に駒を進めた。
また、昨年度 春季・秋季大会の優勝校 高川学園はここで敗退となった。
第2試合 南陽工業 VS 宇部鴻城
スターティングオーダー
<南陽工業交代履歴>
<宇部鴻城交代履歴>
試合スコア
<南陽工業>(背番号)
被安打:4 失策:1 与四死球:4 奪三振:4
本塁打:0 3塁打:0 2塁打:福嶋(1)
<宇部鴻城>(背番号)
被安打:10 失策:1 与四死球:4 奪三振:11
本塁打:0 3塁打:0 2塁打:上田(3)、古谷(19)、原口(4)
試合序盤(1~3回)
1回表 南陽工業の攻撃 先頭の齋郷くん(2)が死球で出塁、犠打と進塁打で2死3塁としたが、後続続かず無得点。
1回裏 宇部鴻城の攻撃 3者凡退
2回表 南陽工業の攻撃 3者凡退
2回裏 宇部鴻城の攻撃 先頭がヒットで出塁するも、牽制死すると後続も倒れる。
3回表 南陽工業の攻撃 3者凡退
3回裏 宇部鴻城の攻撃 先頭の7番 原口くん(4)が四球で出塁し、犠打2つで2死3塁。しかし1本がでず無得点。
3回終わって0-0 お互い両先発投手の好投により、チャンスもなく無得点。
試合中盤(4~6回)
4回表 南陽工業の攻撃 1死で3番 伊藤くん(9)がヒットで出塁したが、後続が続かず無得点。
4回裏 宇部鴻城の攻撃 先頭が四球で出塁するも、併殺打、空振りの三振で無得点。
5回表 南陽工業の攻撃 3者凡退
5回裏 宇部鴻城の攻撃 1死から6番 上田くん(3)がレフトフェンス直撃のツーベースヒットで出塁。続く7番 原口くん(4)がレフト前ヒットで続き、1死1・3塁と好機を作る。続く打者が、スクイズするもゴロを捕球した投手がすかさずホームに投げ、3塁ランナーがホームアウトとなり、無得点。2死2・3塁となる。好機が続くなかで、3盗を試みるが失敗しチェンジ。
6回表 1死から1番 齊郷くん(2)がエラーで出塁し、更に進塁打で2死2塁。3番 伊藤くん(9)がサードへの強襲ヒットでボールが点々としている中で、2塁ランナーが帰り1点先制。
6回裏 宇部鴻城の攻撃 1死から1番 益野くん(5)、2番 白石くん(6)が連打で出塁し1死1・2塁。3番 村田くん(8)がエラーで出塁し、1死満塁。続く4番 古谷くん(19)がライトの頭を越えるツーベースヒットが走者一掃となり、3点を奪い1-3と、あっさり逆転する。
1死2塁。続く打者が四球、6番 上田くん(3)がレスト前にヒットを放ち、1点を更に追加し、1-4。ここで、南陽工業は投手を捕手の齋郷くん(2)にスイッチ。しかし、流れ止まらず、7番 原口くん(4)が左中間へのツーベースヒットで1点追加。1-5とリードを広げ、1死1・2塁だったが続く打者が併殺打でチェンジ。
6回にようやく試合が動き始め、1ー5 宇部鴻城が一挙5得点を奪い、試合を有利にする。
試合終盤(7~9回)
7回表 南陽工業の攻撃 2者連続三振から四球で出塁するも、後続続かず無得点。
7回裏 宇部鴻城の攻撃 1死からヒットで出塁。四球で1死1・2塁、続く打者もヒットで続き1死満塁のチャンス。しかし続く打者がファーストフライ、三振で無得点。
8回表 南陽工業の攻撃 先頭が四球で出塁し、進塁打、死球で1死1・2塁とし、後続がヒットで続き1死満塁。続く打者がピッチャフライで2死満塁。5番 長嶺くん(7)がレフトへのヒットで2点を奪い、3-5。この後、後続倒れ3-5の2点差とする。
8回裏 宇部鴻城の攻撃 3者凡退
9回表 南陽工業の攻撃 3者凡退でゲームセット
3ー5で宇部鴻城が逃げ切り、宇部鴻城は2022年秋季県大会から、2023年春季県大会、2023年選手権大会(夏)、2023年秋季県大会と連続で決勝に駒を進めた。
試合考察
西京 VS 高川学園
この試合、5-3の試合結果で西京は13安打、高川学園は5安打。勝ちはしたが、西京は13安打で5点。残塁が多すぎた。よく言えば高川学園がよく踏ん張ったともいえる。高川学園は先日の試合で16安打と打ちに打ったが、いつもの打てない高川学園に戻ってしまった。バッティングは水物だが、打線が弱いのは間違いないため、バント中心の攻撃にならざる負えないが、夏までになんとかしたいところ。本日1イニングだけエース葛西くんが投げたが、本来の調子ではなさそうだった。
夏までには、投打ともに好調の状態で臨めば、組み合わせにもよるが、決勝までは楽に戦えるのではないだろうか・・・
西京は、打線が好調。バットがよく触れており、繋がりがいい感じがしたが、得点した回以外も得点圏にランナーを何回か置いたチャンスの状態が多かった。あと1本が多くでていれば、一方的な試合の可能性もあった。ここぞの集中力もっと高めて得点力のUPが期待される。
あと、この試合、8回裏の高川学園の攻撃で2死ではあったが、満塁の状況を無失点で切り抜けたのは西京にとって大きかった。
南陽工業 VS 宇部鴻城
南陽工業は、少ないチャンスで3点をもぎ取ったが、得点を挙げた回以外は初回と7回の2回しか得点圏にランナーをおけなかった。またいづれも2死の状態だった為、かなり難しい状態であった。
相手の宇部鴻城の好投手相手では、この奪った3点を守りきることに赴きを置くしかなくなる。
今回5失点はしてしまったが、3投手の継投での闘い方がはまっているように思えるので夏までに調子を落とさず望めればと思う。それにしても、試合中の捕手⇔投手はかなりレアな存在です。
宇部鴻城については、松成くん先発の完投で、この試合を締めくくった。被安打4、失点3、四死球3、奪三振11。6回の失点は不運ではあったが、8回の失点は死球と四球、2つ被安打からの失点。終盤で疲れ集中力が散漫になるが、ここは改善が必要。
攻撃は得点は6回の5点のみ。5回、7回と6回同様、一気に点を奪えるチャンスだったが、スクイズ失敗、内野フライ等で無得点。好機は逃すと流れが大きく相手に移ることが多い。今回はスクイズを失敗したが、どの形でも確実に点を奪える確実性が欲しいところ。
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