高校野球大好きおじさんの試合観戦記

2023年山口県私学大会

現地観戦した大会・試合の感想・考察です

2023年 山口県私学大会の感想と考察

あくまで私個人の意見です

大会期間

令和5年(2023年)5月20日(土)~22日(月)

※予備日なし

大会場所

防府市スポーツセンター野球場
高川学園高等学校野球場

参加高校

誠英
早鞆
聖光
宇部鴻城
柳井学園
宇部フロンティア大学付属香川
山口県鴻城
慶進
高川学園
長門
高水
下関国際
桜ヶ丘

計13校
※順不同

組み合わせ&試合結果

優勝:早鞆(2年連続)   準優勝:桜ヶ丘

大会前の日程と予想

私学大会は連続3日間で行われる過密日程の為、多くの投手と起用方法が重要となる大会。
特に3日目の最終日は準決勝と決勝戦が同日に行われることもあり、1日2試合をこなす必要がある。

また、春季山口県大会が終わり優勝 高川学園、準優勝 宇部鴻城 3位 下関国際は山口県で開催される春季中国大会が2週間後に迫っている。この3校は山口県内でも頭一つ抜けている。が、先に述べたように中国大会への出場が決まっており時間も迫っていることからベストメンバーで大会に望むのか、大会始まるまでの楽しみなところであり、もし中国大会、夏の大会へ向け上位3校が手の内を隠すことがあれば、3校以外も十分に優勝が狙える大会となると踏んでいた。

春季山口県大会上位3校の選手登録からの考察

やはり高川学園、宇部鴻城、下関国際はそれぞれ異なったベンチメンバー登録をしてきた。

まずは高川学園
その時の調子もあるだろうが、県大会からの若干の背番号の変更はあるものの若番にベスト選手が並ぶ。県内で負けないという意思のようなものが伝わってきた。

続いて宇部鴻城
こちらは主力がベンチメンバーに入ってはいるが若番ではない。
どうも3年生でベンチ外のメンバーが中心のような構成。
3年生にとって夏の大会でメンバー外になってしまうと、これが最後の公式戦ともいえる。
勝つためにはどういうオーダーで戦うか楽しみである。

最後に下関国際
こちらは大胆に主力をベンチメンバーから外す大胆な構成
あくまで夏1本。それまではデータを取らさせない。。。そのような意図があるのか。。。

と、上位3校でそれぞれの異なる思惑で出場していることが選手登録から見てとれた。
これについては、どれが正しいとか悪いとかは、ないと私は考える。
全てが正しいとは思わないが高校球児のほとんどが、甲子園出場は目標であり夢である。
甲子園出場の為、夏の山口県大会優勝をする為に残り約2か月切っている今の時期に手の内を見せないのも戦略としては正しいと私個人は考える。

大会結果からの考察

令和5年度の山口県私学大会は早鞆の優勝、桜ヶ丘の準優勝で幕を閉じた。
この2校を語る前にまずは、春季山口県大会上位3校 高川学園、宇部鴻城、下関国際を先に語ろう。


まず下関国際は今回準決勝まで残るだろうと思い球場の関係で観戦できなかったが、2回戦目の桜ヶ丘に敗戦。やはり主力がベンチ外である為、善戦したようだが難しかったようだ。
下関国際としては、まずまずだったのではなかろうか。。。

続いて宇部鴻城
こちらは、まさかの初戦の柳井学園戦で敗退。先発オーダーはやはり県大会での主力メンバーを外したメンバーで戦う。初回2点を奪われたが、その裏に1点は返した宇部鴻城。そのまま一進一退で6回へ。そこから7回表までに柳井学園が4点を奪い6対1に展開的に厳しくなった宇部鴻城は主力の代打攻勢で8回終わって6対3。9回裏に宇部鴻城は2点を更に奪い1点差に詰め寄るもゲームセット。
終盤で主力代打攻勢で逆転を狙うも、少々展開的に遅かったと思われる。

最後に高川学園
こちらは葛西、河野の主力投手を先発させずに、なんとか準決勝まで勝ち上がってはきたが、その他の投手で苦しみながら勝ち上がる。準決勝の桜ヶ丘戦も投手が振るわず、試合後半は河野を投入するも敗戦。高川学園は葛西、河野以外の投手特に3番手がいないと思われる内容だった。また、春季県大会もそうだったが、打線が今回も不発。中国大会、夏の県大会と少し厳しいように思えてくる不安が残る内容だった。

さぁ今大会決勝まで残れなかったが、惜しかった2チームの感想
柳井学園と山口県鴻城について
まず柳井学園はベンチメンバーの制限がないような大会だったこともあり複数の投手がベンチ入り。
各々個性豊かな投手で準決勝まで勝ち上がったが、だが敗戦も投手のように思われる。
それぞれがもう少し特徴を活かして踏ん張れば、優勝も届いたのではないだろうか・・・
夏の県大会までに個々の投手能力を高め、投手の細かな継投で戦えば、県大会もしかしたら。。。
山口県鴻城は2回戦の柳井学園戦中盤までリードしていたが、6回のピンチでマウンドに上がったエース岡君がリードを守り切れず敗退。ランナーを背負った状態でのリリーフが得意ではないのか、調子がよくなかったのかは不明だが、春季県大会で見た時のようなコントロールが無かった。
夏の県大会では期待したい。

準優勝の桜ヶ丘について(決勝 15-8)
こちらも複数投手で臨んだ大会。決勝まで勝ち進んだが、準優勝。決勝の前半大量リードで5回終わって7-2とリードしコールドかと思われたが、1日2試合の難しさで6回以降に失点が続き大量リードを守れず、逆に大量リードをされてしまった。なんとか6回の6失点を食い止めれば、まだまだわからなかったかもしれない。打線は県内でもトップクラスだ。
桜ヶ丘も夏の県大会は周南地区でなんとか決勝大会に駒を進められるだけの戦力を有していると思う。
柳井学園同様、投手の踏ん張りが夏の結果に繋がるだろう。

最後、優勝した早鞆について
初戦からエースを温存しながら勝ち上がってきた。特に11番の山崎君が各試合よく投げていた。
決勝では途中からのリリーフだったエース永井君が、流石に疲れからか調子が上がらずだったが粘り強く桜ヶ丘打線を封じ込めた。大逆転劇のきっかけは、下級生の活躍だったと試合を振り返ってみたときに思ってしまう。これからが楽しみだ。
早鞆は大会として投打ともに圧倒的ではなかったが、どのチームよりも投手力がまとまっており、打線もここぞという時に爆発できたのが優勝の勝因ではなかろうか。

令和5年度は早鞆の優勝で大会が終わった。この大会は時期的に色々な思惑が各校にあるため、一概に私学の中でナンバーワンを決める大会とはならないが、それでも公式戦が一つでも多くあることは、選手にとっても、選手のご家族にとっても、我々のような高校野球好きにとっても嬉しいことだ。
これからも大会が継続されることを願うばかりだ。

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