2024年6月1日(土)、6月2日(日)、6月4日(火)の3日間に広島県で行われた、第142回春季中国地区高等学校野球大会について結果とちょっとした感想をお伝えします。
トーナメント
出場校と組合せは下記トーナメント表のとおりです
春季中国大会結果
優勝は広島県 尾道高校(3位)となりました
観戦した試合の感想
6月1日 1回戦
1回戦は広島県 呉市の鶴岡一人記念球場と東広島アクア球場の2会場で行われましたが、
東広島アクア球場の2試合を観戦しましたので、この2試合についての感想となります。
第1試合 海田(広島2位)VS 浜田(島根1位)
海田(広島2位)と益田(島根1位)の対戦は、5ー4で海田が勝利しました。
この試合は、8回終わるまで4-4の同点。それも点を取って、追いつかれ、再度突き放し、追いつきと見ごたえ十分の試合でした。
9回表の海田の攻撃でエラーで出塁したランナーを、レフトの頭を越えるツーベースヒットで、ホームに帰した1点が決勝点となりましたが、ヒット数/海田:10,益田東:11、奪三振数/海田4,益田東4、四死球/海田:3,益田東:3とほとんど同じであり、かなり実力的に拮抗した試合となりました。
観る側もとても緊迫した試合で見応え十分でした。
第2試合 尾道(広島3位)VS 宇部鴻城(山口1位)
尾道(広島3位)と宇部鴻城(山口1位)の対戦は、昨年の秋季中国大会の2回戦と同じ対戦となった。この時は、宇部鴻城が勝利したが、今回の春季中国大会は3-2で尾道に軍配が上がった。
この試合のMVPを挙げるとすると、間違えなく先発した尾道高校 エース田原くんであろう。
近年強打のイメージが強い宇部鴻城打線を6回まで、無安打に抑え込む投球を披露。
また4番として先制点となる犠牲フライを放ち、投打の活躍により勝利に導いたのは間違いない。
6月2日 準決勝2試合
大会2日目からは呉の鶴岡一人記念球場のみで行われた2試合
倉敷商業(岡山1位)VS 広陵(広島1位)
倉敷商業(岡山1位)と広陵(広島1位)の対戦は、私の予想とは異なり、広陵が敗れ、倉敷商業が勝利しました。この試合、広陵はエース高尾くんが先発でしたが、初回の立ち上がり不安定な所を突かれ2失点。すぐさまその裏に1点返すが、この2点が重くのしかかり、自慢の打線は5安打に抑え込まれた。倉敷商業は、二人の投手の継投で初回の1失点のみ。また5回途中から登板した増田くん(背番号11)が9奪三振、二人で13奪三振と広陵打線を封じ込めた投球は圧巻でした。
広陵は、ケガとコンデション不良でレギュラーを数人欠いたことも影響が大きかったと思われる。
第2試合 海田(広島2位)VS 尾道(広島3位)
広島県勢同士の対戦となったこの試合。試合結果は0-7の8回コールドで尾道に軍配があがった。
お互い夏の選手権大会で対戦する可能性もあるあり、昨日の登板もあり両エース登板はこの試合なかった。2番手以降の投手での戦いとなった試合だったが、尾道の控え投手の豊富さとレベルの高さが光った試合となった。海田は、エース松本くん以外の投手陣の奮起が夏の選手権大会での優勝に向けて確実に必須となることが明確となった試合でもあるが、尾道は強いな~と素直にこの試合を観て思った。
6月4日 決勝戦
決勝戦 倉敷商業(岡山1位)VS 尾道(広島3位)
決勝は倉敷商業(岡山1位)と尾道(広島3位)の対戦となった。
決勝戦らしく、最後までわからない試合となり、延長戦10回タイブレークまでもつれた結果、5-6で尾道が勝利し、こん大会の覇者となった。
尾道は初回に倉敷商業先発投手の立ち上がりの不安定なところを突き、一挙5得点をあげ試合を有利にした。倉敷商業は、5回まで尾道エースの田原くんを攻め続けたが、あと1本がでず無得点としていたが、6回にようやく1点を返し、8回3点、9回表に1点を奪いなんとか同点に持ち込む。
同点とされた9回裏 尾道は、無死2・3塁と絶好のサヨナラチャンスだったが、2連続スクイズ失敗と作戦の失敗に終わり無得点で延長戦に。(ここは裏の裏をかいたのかもしれないけど・・・う~ん)
延長10回タイブレーク。倉敷商業は、まさかの2塁ランナーがけん制アウトから始まり、いい当たりが不運のサードライナーで無得点。その裏、尾道は先頭打者が確実に送りバントを決め、1死2・3塁。そしてレフトへのヒットでサヨナラとなった。
この試合、率直に初回の感じから5回まで観て、「尾道だな」と尾道勝利と思っておりましたが、試合後半から得点を重ね、9回に追いついた倉敷商業の執念に感動し、勢いは倉敷商業と思ったが10回の
タイブレークの難しさを痛感した試合となった。
特に先攻側は多く得点を取りたいがために、ランナーも焦りがあるように思えた。
さぁ夏本番
春季中国大会は尾道の優勝で幕を閉じました。尾道高校の皆さんおめでとうございます。
本当に投打ともにバランスが取れているチームだと思います。
いや~広島県は、夏の大会難しいな~。本当今年も強いチームが多い。楽しみです
これから最後の闘いが始まります。中国大会出場された各校ともに、ケガなく調子を崩すことなく万全の状態で臨めることを祈り、また楽しみにしております。
コメント